期待半分、心配半分で
ついに始まった赤影!
しかし名古屋では放送されないので、TVerの配信で観ることとなった。
赤影が注目されるのは嬉しい反面、やはり前作が大好きすぎてリメイクには心配が大きい。
PR動画や公式サイトで予習済みだが、58年前の前作とはかなり違う赤影のようで。
どれだけガッカリさせられるんだろうかという思いがまとわりついて、観ないでおこうかとも思ったが好奇心には勝てず。

いざ視聴。
まず映し出されたのは、金目教を信心し平伏す民衆と祈祷する幻妖斎。
見覚えのある懐かしい場面にワクワク感が湧き上がったのだが、幻妖斎は顔を隠しているからか威厳とかカリスマ性が見えない。声も前作のような深く響く声ではなく迫力が感じられない。イメージよりも若い人っぽい。
民衆の心をつかむ大物感が足りなくて、さっそく気分が萎えてしまった。
場面は変わり滝が映し出されると、何か赤いものが勢いよく滝壺に落下。
なんだ?! ウルトラマンの飛来か? ファーストインパクトか?
と思ったら全裸の男が立ち上がる!
えぇ… 赤影の初お目見えが全裸って……
で、どこから落ちてきたの? なぜ落ちてきたの? どうして裸なの? 訳わからん。
PR動画ですでに諸肌を出して大きな傷跡を見せていたが、やたら肌見せする赤影は嫌だなぁ。
何なん? EXILE系の女性ファン向けサービスなの?
オープニング曲が流れる。人物紹介映像はなかなかカッコいい。
だが赤影の裸はいらん。
視聴後に見返してて思ったんだが、罤1話の映像が使われている部分は毎回変えてくるんだろうか? そこまでしないかな? 次回を楽しみにしておこう。
そしてあの有名な「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ〜」とは違うナレーション。
雰囲気は前作をなぞっていて、いよいよ赤影の物語が始まるぅーという気持ちには引き戻されたが、文言はやはり前作ほど印象には残らないかな。木下藤吉郎のインパクトが強すぎて。
さあ!本編!
金目教の秘密を探ろうとする織田信長と家臣の滝川一益と羽柴秀吉が登場。
TAKAHIROの信長カッコいいな。一益と秀吉の挙動はコミカル。
秀吉が軽いのはまぁいいが、二人でふざけた感じにするのはちょっとやりすぎな気がするな。
それにしても昔より映像が鮮明になった分、スタジオセットの作り物感が丸見えで興醒めしてしまうのがもう本当になんとかならんのかと。
予算の問題もあろうが、昔の映像もリマスターなんかして今の機器で見ると、こんなに手作り感バレバレだったのかと思うからなあ。
純真な子供の目で見るしかないのか。
そして信長の指示で金目教討伐に向かった松永久秀の軍勢が…
出たー!!! 大ガマ!!!
蟇法師と傀儡甚内が登場。
幻妖斎はやはり貫禄が足りない気がするが、霞谷七人衆の二人はは得体の知れない気味の悪さがしっかり受け継がれていて、とても良い!
ただ蟇法師の衣装とかの汚れ感が無いのはちょっと惜しい。生地はほつれているが、もっと汚し加工を施して古着らしく見せたらいいのに。
傀儡甚内は前作のストッキング顔から仮面に変更されたが、相変わらず不気味で良い。顔盗みの術も仮面に吸い取らせる方法にしたのも上手い変更だ。顔を直接ひっつけるのは流石にキモい。
やっと赤影が出てきたと思ったら、カニとたわむれて何をしているのか。
そこへ青い髪の男が駆け込んでくる。いかついオッサン達に追われているが、鬼念坊ではないようだ。
ここで青影と初対面なのか。
「だいじょーぶ」初披露のタイミングが唐突で意味不明!
でも愛嬌があってなかなか似合ってるな。
青影のキャスト発表前に子供ではないだろうとは予想していたが、赤影と同年代にしたのは一緒に育ってきた仲間感を出すためなのかと思っていたのに、まだ仲間じゃないばかりか、いきなり刃を交えるとは! しかもアクションが凄い!
重力を無視して木に横向きに立つのは、前作では赤影がやっていたな。
いいな! アクロバティックな新しい青影、気に入ったぞ。
これからどうやって信頼関係を築くのか楽しみだ。
それはそうと赤影がとにかく暗い。大きな傷跡も意味深だが、「織田の人質」とか家康かよ。
影一族から放り出されたから卑屈になったのか、もともと無口で人見知りなのか?
赤影が暗いから、身柄を預かっている一益で笑いをとっているのか。
わざわざ赤影に重苦しく暗い過去を背負わせたのなら、それを茶化さずに真剣に描けばいいのに。
一益にふざけた演技をさせるのは、なんか違う気がする。
前作で里見浩太朗が大真面目にミラーボールを回してたみたいに、正統派演技で真面目にやってるのがジワジワくる、ぐらいで充分面白いと思うんだけど。ふざけすぎててウザい。
でもって断トツに驚いたのが、赤影に姉がいるのか! 青影にではなく!
赤影が弟キャラだとか違和感ハンパない。赤影が「姉上」とか言ってて幼い感じがどうしても受けつけないんだよなぁ。
てかなんで裸?
この場面では傷を負った時の回想映像を見せて、着物の上から触れればいいじゃないか。詳細はボカすとかして。
なぜ裸を見せたがる? ファンサービス? 嫌だなぁ、こんな赤影。
「目を見れば」
信長と対面することとなった赤影。
信長を老害よばわりして怒らせ、刀を振り下ろされたときに赤い仮面が瞬時に装着されている!
ん? まだ赤影の名は出てきていないが、人質の彼はすでに「赤影」なのか?
久秀が信長の元に戻ってきたが、偽物だと見破る赤影。
「なぜわかる?」「目を見れば」
青影(になる男)の嘘を見抜いた時も「目を見れば」と言っていた。
これが赤影の決まり文句のようだ。
前作の涼しい目ではないが、「目」で真贋を見抜く能力が今作のアピールポイントか。
目を見れば_〈わかる〉まで言わないところがまた、ぶっきらぼうで好かんなぁ。
そこへ大ガマが再び登場すると、いきなり人が食われる!
赤影たちの周囲には誰もいなかったのに誰が食われた? 襲われた人たちとの距離感がまったくわからないんだが。
蟇法師が草笛を吹くと暗雲が立ちこめ、異世界に飛ばされたみたいになる。
襲いかかる大ガマを前にして忍びの能力を発揮する赤影は、信長にまた「話してもわからないでしょう」と吐き捨てる。
このセリフもまた赤影の決まり文句なのか?
嫌だなぁ、無愛想で卑屈な赤影なんて。
前作とは人物像が全く違う赤影にビックリ仰天。
現状は孤独な赤影だが、仲間を得たら明るくなるのだろうか?
あぁそれと、前作では特徴的な時代劇らしからぬ七三ヘアーだったが、ラフにしばっただけのぼさぼさ髪なのも物足りない。
忍者の戦闘衣装のときも髪型は変わらないようだが、今風にでも整えた髪型にしなかったのは何故だ?
白影の登場が2話以降なのは前作も同じ。
だがしかし、頼れるベテラン忍者のイメージとはほど遠く、コレじゃない感はすでにビンビン感じている。
青影は前作からの変化を納得させるほどの身体能力を見せてくれたが、はたして白影はどうなることやら。
と、まぁ…
案じたとおりことごとくイメージをぶっ壊してきた令和の赤影ではあるが、前作を思い出させてくれる場面も結構盛り込まれていて、前作リスペクトは十分感じられる点は嬉しい。
赤影と幻妖斎という一番大事なメインキャラについては今のところ納得していないが、今後の活躍で印象が変わってくるだろうか。
霞谷七人衆はまだ情報が解禁されていないメンバーもいるが、第1話に登場の二人が上手い具合にアップデートされているので、これから出てくる面々も期待大である。
あまり期待せず恐る恐る見始めたが、盛りだくさんで結構楽しめてしまった。
なんだかんだ言ってもやっぱり赤影は面白い!

